地方景気の足踏み感が強まってきています。
内閣府は27日発表した2月の地域経済動向調査で、東北、北関東、
北陸地域の景況判断を下方修正しています。
同時に3地域で判断を下げるのは3年ぶり。
全国の日銀支店の調査でも景況感が悪くなったとの報告も目立って
きています。
原材料の値上りや住宅投資の減少は中小企業が多い地方経済を直撃し、
都市と地方での景況感の差が広がってきています。
内閣府は全国を11地域に分け、生産や雇用、消費を点検して3ヶ月
に1度の景況判断をしています。
下方修正が3地域になったのは、2002年2月に始まった今の景気
回復が踊り場局面にあった2005年2月以来となっています。
判断引き下げの大きな要因となったのは「雇用環境の悪化」です。
北関東と北陸は有効求人倍率が下がっています。
また、もともと厳しい東北も一段と悪化。
景況判断を据え置いた地域でも中国と九州は雇用判断を下げています。
個人消費が減速している地域も目立っています。
東北は1月の百貨店売上高が前年同月比3,4%減少。
昨年11月に「おおむね横ばい」としていた消費の判断を
「やや弱含み」に下げています。
また、四国と九州でも同様に判断を引き下げています。
日銀が全国32ヶ所に置く視点が判断する都道府県別の景況も
地方での悪化が目立っています。
1月下旬以降に秋田、仙台、静岡、下関、長崎、那覇の6支店が
判断を下方修正しています。
下げの原因としては食品やガソリンの値上がりが目立っており、
秋田と那覇支店は物価上昇が個人消費の減速を招いていると
ともに県内の基調判断を2ヶ月連続で下げています。
このキーワードは「雇用環境の悪化」です。
地方の雇用環境が悪化していることは人口の移動でわかります。
地方の雇用が悪化すれば、仕事を求めて都市部に人口が流出します。
ある意味「過疎化の進展」です。
この記事とあわせて読むと、日本の都市と地方の格差が明らかになると
思います。
→東京圏流入超過15万人、20年ぶりの高水準に(2008年1月27日)
東京圏で転入超過が15万人を超えるのは1987年(16,4万人)
以来、20年ぶりの出来事。
2006年(約13、2万人)よりも2万人以上増え、3年連続で
伸びています。
夕張市が昨年、財政再建団体に認定さましたが、その大きな要因となった
のは「過疎化の進展」です。
仕事がなく、若い世代の人口が流出して、取り残されたのはお年寄り。
そして、自治体のお金のムダ遣いも重なり・・・という流れです。
こういった構図が続けば、第2、第3の夕張市が出てきてもおかしくない
状況となっています。
働く人が都市部に流れれば地方に入るハズの税収が減少するから・・です。
最近、財政赤字で問題となっている大阪府が何かと話題となっていますが、
それらにより大阪府の人口流出が続いていることも見逃せないニュース
だと思います。
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